企業に就職する際は面接を受けるのが一般的ですが、登録型派遣スタッフとして働く際は原則面接は実施されません。
これは、労働者派遣法により禁止されているからです。

◆基本的に派遣に面接はありません◆

派遣スタッフに対しては、面接ではなく「顔合わせ」が実施されることがあります。
顔合わせは採用を左右するものではなく、派遣スタッフが職場の環境や業務内容を確認するために行われ、派遣スタッフと派遣会社の担当者、派遣先企業の担当者の3者で顔合わせが実施されます。顔合わせは、派遣先企業で実施されることが多く、就業先の見学や質疑応答の時間が設けられます。

就業前に業務内容や求められるスキル、1日の流れを確認することにより、働く姿をイメージでき、職場の雰囲気をつかむことができるでしょう。

顔合わせは選考ではないため派遣先から断られることはありませんが、派遣スタッフが職場の雰囲気などと合わないと判断した場合は、辞退することもできます。

◆顔合わせの目的◆

派遣スタッフ自身が就業するかどうか判断することと、ミスマッチによる早期離職の防止が目的となります。
早期離職した場合、派遣先では業務の遅延や他の社員の負担の増加が懸念されます。顔合わせで派遣スタッフ自身に職場の雰囲気や業務内容を確認してもらうことで、ミスマッチを防止し、早期離職のリスクを回避できます。

◆顔合わせの流れ◆

1.自己紹介
事前にスキルシートを提出していますが、名前や住所などの個人情報は記載されていません。ですので、まず自己紹介をし簡単な経歴をはっきりと伝えましょう。
その後、スキルシートをもとに、経歴の詳細や具体的なスキルについて確認されます。このとき、業務内容について説明されたり、経歴やスキルと業務内容との合致性について確認されることもあります。

2.就業条件の確認
事前に派遣会社に伝えた情報をもとに就業場所や勤務時間などの就業条件の確認をします。
確認しておきたいことがあれば質問しましょう。
以上で顔合わせは終了です。この後、職場見学の機会を設けられることもあります。

◆顔合わせ時に確認したいこと◆

1.業務内容
専用のツールやソフトを使用するのか、特殊な業務を請け負うこともあるのか、疑問点を解消しておきましょう。

2.準備しておくこと
制服や提出書類の詳細など、就業開始までに余裕をもって準備ができるよう、準備事項を確認しておきましょう。

3.避けるべき質問
給与についての質問です。雇用関係にあるのは派遣会社なので、顔合わせ時に派遣先企業に質問しても答えることはできません。

◆顔合わせのポイント◆

清潔感のある服装で参加することがポイントです。好印象をもってもらえたり、就業後のより良い関係性構築につながります。

～まとめ～

派遣先企業が派遣スタッフの面接をすることはありません。
顔合わせでは、派遣先企業側からスタッフのスキルの確認、就業条件の説明をされるのが一般的です。
そして、派遣スタッフ側が派遣先に就業するかどうかを判断できる場でもあります。

顔合わせは、働く前に就業場所の環境や社員の雰囲気を知ることができるので、とても良い場になります。
疑問点や気になる点があれば質問をし、実際に就業する際に気持ちよく、スムーズに開始できるとよいですね。